夜逃げ倒産?AirAsia Japanが通算2度目の日本撤退が正式に決定へ
目次
中部国際空港を新たな拠点としていたエアアジアジャパン、わずか3年間で破産へ!
エアアジア・ジャパンが正式に日本撤退へ!
11月17日(火)エアアジア・ジャパンが東京地方裁判所に破産申請の申し立てを開始へ。
先月10月5日には日本国内の全路線運休を発表済み、事実上2度目の日本撤退が確実視されてきましたが、今回破産手続きの開始を行ったことで日本撤退が正式に決定しています。
第一期エアアジアジャパンは2012年8月1日に初就航~2013年10月26日に日本から撤退へ。
第二期エアアジアジャパンは中部国際空港を拠点に2017年10月に日本再就航、2020年9月末の運航をもって再び日本の空から姿を消すことになりました。
返金は早くて来年4月以降?約2万人分の払い戻し処理を楽天に支援要請へ!
破産申請によって従業員の給与保証などが最優先されるため、チケット購入者に対する払い戻し原資はなく、払い戻し処理の再開は早くとも来年4月以降となる見通し。
払い戻し対象となるのはエアアジアグループ全体ではなく「エアアジアジャパン」が運航する国内線3路線と国際線1路線の計4路線。
今後、エアアジアジャパンの株主である「楽天」「アルペン」「ノエビア」などに払い戻し資金の支援を求める方針としています。
これらの方針は購入者の不安や怒りを和らげる為のアクションに過ぎないのではと見られ、来年4月以降も過度な期待はできないと考えておくべきでしょう。
国際線の撤退は?エアアジアグループは継続中!
今回日本から撤退するのはあくまで「エアアジア・ジャパン」限定。
羽田~クアラルンプール線などを運航する「エアアジアX」及び成田~ドンムアン線などを運航する「タイ・エアアジアX」は長期運休中ながら日本線は継続されています。
現在エアアジアXもマレーシアのクアラルンプール高等裁判所に債務再編の手続き中。払い戻し手続きも停止中であり、会社の存続も不透明。
日本〜バンコク線など国際線を運航するタイ・エアアジアXも長期運休中で運航再開の見通しは立っておらず、日本の空からエアアジアグループが撤退する懸念は捨てきれず。
エアアジアジャパンの路線はピーチが継続へ!
中部国際空港拠点者にとって明るいニュースはエアアジアジャパンが撤退した国内3路線のうち、名古屋~札幌と名古屋~仙台の2路線をピーチが引き継ぎへ。
ANAが母体の純国産LCC「ピーチアビエーション」は国内では唯一路線を拡大中。不調が伝えられるANAが国内線の一部をピーチとコードシェアするなど、路線移管に向けた動きを加速させています。
エアアジアジャパンと同じく日本撤退も噂されたジェットスタージャパンも12月より11路線で計521便の減便計画を発表していますが、運航率は改善傾向でGoToトラベルによって国内線需要が拡大中。
懸念としては、寒さが厳しくなった11月頃より札幌、東京、大阪など大都市を中心に感染が拡大中。自粛ムードによる国内移動の需要低下も囁かれ、既に年末年始の実家帰省を諦める声も聞かれています。
さいごに
個人的にもエアアジアXのチケットを払い戻し手続き中ですが、エアアジアジャパンと同じく返金処理が凍結中。
返金手続きが滞っているのは主に「現金」の返金希望者、2年間有効なクレジットアカウントへの返金は比較的スムーズに行われてきました。
仮にクレジットアカウントへ返金されたとしてもエアアジアジャパンの日本撤退で国内で消化する手段も途絶え、今年エアアジアグループを利用した人々にとって大変厳しい状況が続いています。