赤字なのにマイルをばら撒いて大丈夫?ANAがQRコード決済事業に参入へ!
目次
注目の還元率は?12月より、いよいよANA Payがスタートへ!
12月中旬よりANA Payスタートへ
全日本空輸(ANA)を傘下にもつANAホールディングスは12月中旬より、同社初のQRコード決済ANA Payを開始することを発表しています。
ANAは2021年3月期の連結最終損益が5100億円の赤字となる見通しで、赤字解消の為に多角的な事業戦略を取ることを表明。
先日はエアージャパンを母体とした新たな中距離LCCの参入を発表したばかりですが、今回は新たにANA Payで非航空系事業でも売り上げを伸ばす方針。
マイルを2重取り?ANAペイの実力とは
サービス名
ANA Pay
登録可能クレジット
全てのJCBカード
※各種ANA JCBカードでもチャージ可!
マイル還元率
200円毎の決済で1マイル還元
クレジットチャージで最大11マイル還元
※現時点「開放型JCB」側のチャージポイントの付与については不明
クレジットチャージの還元率
ANA JCBカードプレミアム:11マイル
ANA JCBカードゴールド:11マイル
ANA JCB一般カード:1マイル
※1,000円のチャージあたり
※付与対象は各種ANA JCBカード限定
※チャージのご利用金額についてJCBのOki Dokiポイントは付与されません。
※追加情報があり次第、随時更新させていただきます。
200円毎の決済で1マイル、最新の情報では各種ANA JCBカードに限り1,000円あたりのクレジットチャージが最大11マイルと、決済と合わせて最大16マイル貯まる見込み。
注意点として「チャージのご利用金額についてJCBのOki Dokiポイントは付与されません。」と明記されています。
開放型JCBカードでは「ANA Pay側」のチャージによるマイル付与は無し、仮に楽天(JCB)カードなど「開放型JCB」独自のチャージによるポイント付与があれば一定のメリットがありそうです。
批判の声が殺到!ANAペイはQRコード決済の台風の目となるか?
現在ANAペイに関する期待は賛否両論、どちらかといえば「経営難なのにマイルをばら撒いて大丈夫?」などマイナス的な意見が目立ちます。
現時点各種ANA JCBカード限定ながらチャージ1,000円あたり最大11マイル付与されることは確定済み。
最大の焦点として「紐づけられた開放型JCB側でチャージによるポイント付与」があれば、台風の目となるでしょう。
注意点としては決済時に200円毎と明記されているように最低200円以上からポイントが付与されるため、199円以下のお支払いには要注意です。
この国際情勢で航空マイレージを貯めるメリットとは?
長期化する新型コロナウイルス情勢により、3月下旬頃より気軽に海外旅行が出来ない状況が続いています。
現在ANAは救済措置として、直近で期限切れとなるANAマイルを2021年3月31日まで自動延長中。
更に参加登録が必要ながら2021年3月31日〜8月31日までに期限を迎えるANAマイルを9月30日まで延長することも可能です。
今後も更なる期限延長も期待できますが、国際線の航空券だけでなく国内線特典航空券にも交換可能な上に、各種電子マネーへの交換もできるので陸マイラーブームは安泰でしょう。
さいごに
過去にANAは三井住友カードやJCBと提携して「ANA VISA/JCBプリペイドカード」など、プリペイド事業にも参入しています。
一時的には人気を博すもマイルを大量に搾取する裏技が登場する度にサービス改悪が行われ、結局人気の定着とはならず。
今回もPayPayなど強力なライバルを考えるとシェアの獲得は一筋縄ではありませんが、今後魅力的なキャンペーンなどあれば非常に楽しみなQRコード決済サービスになりそうです。