エコノミークラスからビジネスクラスへ無料アップグレード!?インボランタリーアップグレードとは?発生条件を検証
目次
インボランタリーアップグレードとは?
英語ではインボランタリーアップグレード(involuntary upgrade)と言われ、日本の航空ファンの間では略してインボラと呼ばれています。
航空会社の都合でエコノミークラスの乗客をビジネスクラスへとアップグレードさせること。
どうしてインボラが起こる?
航空会社は事前にキャンセルや日程変更をする乗客の数を想定して、実際の座席数よりも多めに販売することがあります。
想定に反して事前にキャンセルや変更が入らない場合はオーバーブッキングが発生します。
オーバーした人数分を選別してビジネスクラスへと無料アップグレード。
インボラ対象者とは?
インボラの優先順位はある程度はリストアップされています。
スーツを着た身なりのいいビジネスマンなどが対象者となる噂もありますが、現在は都市伝説となりつつあるようです。
ANAの場合
•ANA上級会員
①ダイヤモンドメンバー
②プラチナメンバー
③ANAスーパーフライヤーズカードメンバー
•正規普通運賃
大手企業のビジネスマンは正規普通運賃で購入されることが多いです。
航空会社はインボラの発生条件について正式に発表しているわけではないので、あくまで推測になりますが、ANAでは上級会員のステータス順でインボラの対象者となります。
そして上級会員と並んで優先順位が高いとされているのが正規普通運賃で購入した乗客。
残念ながら、それ以外の乗客はインボラの望みが薄いと考えていいでしょう。
どのタイミングでインボラが確定?
①インターネットチェックイン
②チェックインカウンター
③搭乗ゲート
最初のチャンスは搭乗の24時間前から始まるインターネットチェックインの段階で確定し、その次にチェックインカウンター。
最後のチャンスは搭乗ゲートで、チケットを読み取りする際にエラー音が鳴り響きビジネスクラスへのアップグレードが告げられます。
上級会員や正規普通運賃の乗客が対象外とされてしまうケースも!
インボラは基本的にステータス保有者のみです。同伴者がノンステータスである場合は対象から外される傾向にあります。
例えば夫婦や恋人同士で搭乗した場合、1名のみインボラさせてしまうと離れ離れになってしまいます。
上司と部下で搭乗した場合、仮に部下のみインボラをさせてしまっては大変ですね。
狙い目の時期や路線は?
正月休み、GW、お盆休みなどの大型連休中はエコノミークラスが満席になりやすく、オーバーブッキングが発生しやすくなります。
そして爆買いツアーで知られる中国人観光客が大挙して押し寄せる中国路線が狙い目。
時期としては年に3回の大型連休で、旧正月、労働節、国慶節はインボラが発生しやすい条件が揃います。
さいごに
私もANAのスーパーフライヤーズカードメンバーということで、過去に何度かインボラの対象者となった経験があります。
ここ数年、ANAの方針としては搭乗実績によって付与されるアップグレードポイントを消化させて、ビジネスクラスへとアップグレードをするように推奨しています。
そのため最近は大きな期待感なく搭乗することが増えましたが、わずかながらでも期待してしまいます。