タイ

プーパッポンカリー?10年前にバンコクの偽ソンブーンでぼったくられた話

プーパッポンカリー!?10年前にバンコクの偽ソンブーンでぼったくりに遭った話

ソンブーンとは?

バンコクのソンブーンシーフード(Somboon Seafood)という有名中華レストラン。プーパッポンカリーの発祥!?とも言われるバンコクを代表するレストランで、タイを訪れる外国人観光客にとっては定番中の定番。小泉政権当時に小泉元総理が訪れたことで日本では一躍有名に。

プーパッポンカリーとは?

カニと卵のカレーで。カニカレーは昔からタイにあるローカルフードでしたが、ソンブーンは独自にふんわり卵を絡めたプーパッポンカリーを考案、その美味しさが広まり現在ではタイ料理の定番へ。

タイ産のワタリガニが使用されており、殻が硬く身を取り出しづらいので、あらかじめ殻から身を取り出して調理された「ヌアプーパッポンカリー」がおすすめ。

ぼったくりの有名レストラン?偽ソンブーンに連れていかれた話

10年前、バックパッカー旅として初めてタイを訪れました。初めてのバンコクということで、ガイドブックを片手に定番スポットを巡りました。

その日はサイアムにある有名ショッピングセンターMBKをぶらぶら見て回り、そろそろ昼食でも食べようとMBKを出たところでトゥクトゥクに声をかけられました。普段なら無視をするところですが、

ドライバー「ソンブーン!?」


ソンブーンという観光客にとって定番のキーワードに耳にして足が止まってしまいました。

土産話にソンブーンでプーパッポンカリーでも食べるのもいいなと思い「ソンブーンまでいくら」と聞くと、

ドライバー「50バーツ」

タクシーより割高と言われるタイのトゥクトゥクですが、50バーツなら良心的だと思いソンブーンまで連れてってもらうことに。今思えば、レストランから貰える仲介料の方が大きいので無料で乗せても儲けものでしょう。

ぼったくられるとは思いもせず、トゥクトゥクに乗り込み炎天下のバンコクを疾走。初めてのトゥクトゥクということで、気分良くレストランへ到着。

本当にソンブーン!?怪しい佇まい

到着したものの、佇まいが有名レストラン特有の華がない。本当にソンブーン?とドライバーに確かめると「ソンブーン」だと言い張るので入店すると店内はガラガラ状態。

プーパッポンカリーを食べたいと告げると、海鮮レストランにありがちな水槽コーナーまで案内され、調理に使うカニを選別することになりました。

ついにきたぼったくり!

水槽担当のおじさんは迷うことなくいちばん大きなカニを計量して、電卓を見せます。日本円にして5,000円?高い!いちばん小さなカニを選んでも3,000円!?

悩んだ挙げ句、せっかく来たんだからと3.000円のカニを選択。テーブルに戻り、ご飯とコーラを注文。有名店だしこんなものかな?と、ぼったくられているとは夢にも思っていませんでした。

プーパッポンカリー到着。美味しい!

プーパッポンカリーが運ばれてきました。ひと口食べた瞬間に口の中で広がるカニの風味と卵のまろやかさは絶品!この時は、これが本家本元のプーパッポンカリーなのかと感動。

偽ソンブーンながら、皮肉にも料理人の腕はプーパッポンカリーを完全に再現していました。余談になりますが、本家のソンブーンよりも美味しかったです。(※あくまで当時の料理人の腕がたまたま良かったのだと思います。)

全て平らげて恐る恐るお会計をお願いしました。請求額は日本円にして約3500円(高すぎ!)くらいだったと思いますが、意外にも支払いにはクレジットカード対応(JCBもOK)。結局この日は念願のソンブーンで本場!?のプーパッポンカリーを食べたことに大満足。

帰国後、偽ソンブーンだったことが発覚!

帰国後、タイフリークの友人と会ってソンブーンの話をしたところ「それ、偽ソンブーンだよ」と言われました。

友人が指摘した騙しの手口が全て当てはまり、まさかと思いながらもインターネットで調べてみると、出てきた画像が偽ソンブーンと完全一致。その時初めて自分が騙されたことに気がつき腹が立ちました。

偽ソンブーンまとめ

•サイアムなど有名スポットで客待ちするトゥクトゥクには要注意。ソンブーン?と言われたら偽ソンブーンに連れて行かれます。

•偽ソンブーンはBTSパヤータイ駅の高架から見下ろせる場所にあります。興味本位に行ってほしくないので、あえて店名や住所は伏せます

既に閉店してるかな?と調べてみると、現在も営業を続けているようです。

この手のぼったくり店は外国人観光客をメインに騙して営業を続けているので、警察沙汰や裁判沙汰が起こりにくく、更にマフィアが営業に絡んでいる噂もあり、摘発にも動けないものと推測されます。

さいごに

現在に至るまで、偽ソンブーンを超えるほど美味しいプーパッポンカリーには出会っていません。騙されたのも関わらず美味しかったのはなんとも皮肉な話です。

決して偽ソンブーンをおすすめするわけではないので絶対に興味本位で行かないでください。

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