ANA SFC

衰えぬANA SFC修行/JGC修行ブーム!上級会員修行は元が取れる?

衰え知らずのANA SFC修行/JGC修行ブーム!上級会員修行をする価値はあり?

英語では「マイレージ・ラン」衰え知らずの上級会員修行人気に陰りなし?

衰え知らずの上級会員修行ブーム

2000年初頭よりブームに火がつき始めた上級会員修行。

当時は現在よりも取得へのハードルが低く裏技的ルートも多数存在、航空キャリアとしても上級会員制度はお得意様を伸ばす営業戦略。

年々取得へのハードルを引き上げながらも付かず離れずの絶妙なサービス戦略で、今日まで上級会員修行ブームを継続させています。

近年はLCCブームによって航空業界は低価格化へと一変、無理して上級会員修行をする時代ではなくなっています。

LCCブームで航空業界が再編へ

2012年頃より日本でも徐々にLCCブームの兆しが見え始め、2015年頃より本格的にアジア方面のLCCが航空業界を席巻。

低価格戦略を打ち出すLCCに押され、ANAなど大手航空キャリアも低価格化へと方針転換、年々サービスコストを落としています。

フライトマイルの清算率が大幅に低下、LCCブーム以前はエコノミーで70%付与されていたものが、現在では30%〜50%へ。

ANA国際線の機内サービスでは飲みきりサイズのワインボトル配布がなくなり、ビジネスクラスの機内食も質が落ちたとの声も聞かれます。

航空キャリアのサービス水準が低下するなか、修行コストは年々上昇傾向のため上級会員修行は元が取れない時代へ。

全額自腹修行では元が取れない?

一般的に修行コストは30万円〜60万円、一生に一度取得すれば、以降は上級会員が付帯されたクレジットカードを所有する限りは永久資格。

多大なコストをかけてまで取得する価値があるかどうか「元が取れる」か「元が取れない」かの見極めも重要です。

元が取れる人

海外出張族
確実に元が取れるのは海外出張族、海外出張によるフライトで上級ステータスへ到達、或いは「一部自腹」で上級ステータスが獲得へ。

定期的に海外旅行をする
エコノミーでも日本から欧米まで1往復程度で1万ポイント以上獲得可、海外旅行の多い年にプラスアルファの上級会員修行でステータスを獲得できます。

航空ファン
航空ファンであれば、いくらお金を注ぎ込もうと価値は無限大、趣味全般は「本人が満足」できれば元が取ることができます。

上級ステータスの多くは趣味が大半を占めています。本人が充分満足できる価値観を見出せれば取得する価値はあります。

元が取れない人

修行をするべきか迷っている
関心はありながらも上級会員修行への意欲に迷いを生じている場合、充分満足できる優待は期待できないでしょう。

最安を追求する人
スカイスキャナーなどで、LCCを含め最安の格安航空券を購入する人は上級会員のメリット小。例えばANA上級会員ではANAや提携航空以外では優待なし。

国内旅行がメイン
上級ステータス最大の醍醐味は航空ラウンジ、国内線ラウンジでは食事の提供がないので過度な期待は禁物です。

特定の航空会社への思い入れがなく、たまたま興味を持った程度では価値を見出せるかは微妙です。

ダイヤモンドメンバー優遇が顕著に

上級会員修行は50,000ポイントがゴール、ANAではプラチナ、JALではサファイアがそれに該当します。

もうワンランク上には真のVIP「ダイヤモンド」ステータスがあり、ダイヤモンドメンバー専用のANAスイートラウンジは非常に豪華。

優先搭乗ではダイヤモンドメンバーが最優先、最上級会員を優遇することでダイヤモンドへの修行意欲を煽る戦略が伺えます。

利用者としては、戦略に振り回されず身の丈にあった利用方法がベスト、特定の航空会社に捉われないプライオリティパスのコスパの良さが際立ちます。

楽天プレミアムカードとエムアイカードゴールドで充分?

プライオリティ・パスに無料登録可能?楽天プレミアムカード
上級会員最大の醍醐味が空港ラウンジですが、楽天プレミアムカード付帯の「プライオリティパス」では利用する航空会社に関係なく空港ラウンジをご利用になれます。

首都圏で提携先が少ない弱点はありますが、海外の空港では充分満足できる空港ラウンジを利用可能で、上級会員の弱点を補う意味でもプライオリティパスは充分なメリットあります。

更に羽田国際線ターミナルで豪華な空港ラウンジが利用可能な年会費5,000円+税のエムアイカードゴールド取得すると完璧です。

さいごに

2010年上半期にANAの上級ステータスを取得しています。

当時は今ほど上級会員は多くなく、エコノミークラスからビジネスクラスへの無料アップグレードが乱発した時代もあり、充分恩恵を受けることができたと思います。

最近は時代の流れに合わせてLCCへの利用がメイン、現在の状況下で上級会員修行の選択に迫られた場合、恐らく修行への道を選ぶことはないでしょう。