外国人観光客の受け入れ準備?ベトナムが7月より電子査証の発給再開へ
目次
深刻な観光客不足が続く、アフターコロナのホーチミン市中心部
7月1日よりベトナムはe-visaを発給へ
e-visaの発給再開日
2020年7月1日
滞在可能日数
30日間有効
e-visa料金
25ドル
対象国
日本、韓国、中国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスを含む80カ国
e-visaで入国できる空港
<ハノイ>ノイバイ国際空港
<ホーチミン市>タンソンニャット国際空港
<ハイフォン>カットビー国際空港
<フエ>フーバイ国際空港
<ダナン>ダナン国際空港
<カムラン>カムラン国際空港
<カントー>カントー国際空港
<フーコック>フーコック国際空港
5月26日夜、ベトナム政府系のホームページ上で7月1日より80カ国を対象にe-visaの発給を承認する発表がされています。
対象国には日本も含まれていますが、3月下旬より続く外国人の入国禁止措置は依然として続いており、制限が解除されない限りは観光の受け入れは不透明。
ベトナム政府は外国人観光客の受け入れ再開について、しばらく時間がかかると公言しており、今回の発表はあくまで「受け入れ準備」の一環ではないかとみられています。
7月1日の入国解禁は?外国人の入国禁止措置が焦点へ
7月1日のe-visa発給は即時ベトナムへの入国解禁ではなく、3月末より続く外国人の入国禁止措置の有無が焦点になります。
外国人の入国禁止措置が続けばベトナム入国は引き続き不可、仮に解除されてもベトナムまでの国際線の運航がなければ入国は叶いません。
入国禁止の解除、e-visa取得、国際線と入国条件をクリアしても、新型コロナウイルスが陰性である証明の提示や強制隔離を受けることが濃厚なため短期滞在の観光は非現実的でしょう。
受け入れの準備段階に突入へ
ベトナム国内は外国人の入国禁止措置により、外国人観光客が激減して観光産業に深刻なダメージを与えています。
外国人観光客が上客であった中心部のホテル、レストラン、お土産店、旅行会社などは現在でも3〜4割はシャッターが下されている状況。
国内需要だけでは限界があるため、外国人観光客の不在が長期化すればするほど更なるダメージを与えることになります。
経済を優先して、外国人観光客を受け入れれば観光産業の回復は期待できますが、早期の観光客受け入れはウイルス流行の第2派が懸念されています。
観光産業復興の切り札として、いざとなったら観光客をスムーズに受け入れるための準備段階に突入したことは間違いなさそうです。
本格的な受け入れ再開は秋以降か
5月下旬現在、ベトナム国内の新型コロナウイルスはほぼ終息を迎え、ベトナム政府は終息宣言を検討しています。
アジアや欧米では感染のピークは越えたとみられていますが、これから冬を迎える南米ブラジルでは今まさに感染のピークを迎え、外国人観光客の全面受け入れは時期早々。
感染終息国を限定で入国制限が緩和される可能性はありますが、全面的な外国人観光客の受け入れ早くとも秋以降になるだろうと言われています。
さいごに
外国人の入国が特例で認められるケースも増えていますが、現在もベトナムを一旦出国してしまうと再入国ができない状態が続いています。
個人的にも一時帰国の予定を度々延期して現在に至りますが、ようやく受け入れの準備の段階に入ったのは好材料。
e-visaの発給が再開される7月以降は情勢によっては前倒しで入国解禁も期待できるため、一旦ベトナムを離れて仕切り直しも視野に入ってきています。