ドレスコードは?SNSで議論!ベトナム人にとってスターバックスは大衆店か?
目次
高級コンドミニアム一階に出店するホーチミン市のスターバックス
ベトナムのスターバックス
ベトナムのスターバックスの歴史は意外に浅く、初進出は2013年2月。ホーチミン市のニューワールドホテルに隣接したニューワールド店が記念すべき第1号店。
第1号店はホーチミン市中心部に位置するため、客層は主に外国人観光客や近隣で働くビジネスマン。どちらかといえば富裕層をターゲットとした経営戦略をとっています。
ハノイスタバ炎上事件を機にスタバは大衆店?との論争に発展
ハノイスタバ炎上事件
事の発端はSNS上、日本人実業家がハノイのスターバックスで、店内で商品待ちをする配達員を小汚い風貌と称し、撮影した画像をSNS上でアップした上で「リラックスできる空間ではなくなってきている」と発信し大炎上。
同時で巻き起こったのがスタバは「大衆店or高級店」との論争。日本のスタバは裕福を気取るような場所ではなく、学生でも気軽に利用できる大衆店との意見が多数。
印象としては日本人の目線でスターバックスが語られていたということ、日本人がベトナムのスターバックスを大衆店と決めつけてしまうのは大きな疑問が残ります。
今回は炎上事件ではなく、ベトナム人にとってスターバックスは大衆店or高級店かについて考察していきたいと思います。
日本とベトナムのスターバックス
日本のスターバックスは老若男女楽しめる大衆店的な位置付けで、幅広い層に親しまれています。
定番のドリップコーヒーは300円+税、ワンモアコーヒー(お代わり)を100円+税で楽しめる価格帯を考えても大衆店であることがわかります。
対するベトナムのスターバックスは人気のアイスアメリカーノは55,000VND(約275円)と、日本と比較して若干安い程度。
ホーチミン市の飲食店アルバイトの時給が20,000VND(約100円)前後であることを考えても決して安くはないことがわかります。
結論!ベトナムのスターバックスは大衆店ではない
年々経済発展が進むベトナムでは収入格差が拡大傾向で裕福な人はより裕福へ。
ベトナムを全体的に見るとまだまだ裕福とはいえず、ベトナムのスターバックスを大衆店とする定義する要素は見あたらず、非大衆店と位置付けた方がしっくりきます。
今後ベトナムの経済発展によっては、誰にでも気軽に利用できる大衆店化する可能性は充分に秘めています。
ベトナムのカフェ形態について
ベトナムには大きく分けて3つのカフェ形態があります。
ローカルカフェ
ベトナム人に最も親しまれている低価格帯のカフェ。吹き抜け構造で空調設備はなく扇風機がメイン、喫煙も可能で愛煙家にも親しまれています。
客層:ローカル
価格:12,000VND(約60円)〜
設備:空調△、Wi-Fi○
ハイランズコーヒー等
ローカル店と比べると割高感がありますが、その分快適な空間が保たれており、空調設備や電源設備も整っています。
客層:ローカル、富裕層、外国人
価格:29,000VND(約145円)〜
設備:空調○、Wi-Fi○
スターバックス等
非大衆店的な位置付けなこともあり、高級感ある内装やソファーなど、価格に見合った快適性が保たれています。
客層:富裕層、外国人
価格:55,000VND(約275円)〜
設備:空調○、Wi-Fi○
さいごに
ベトナムのスターバックスは観光地、ビジネス街、高級コンドミニアム周辺に出店されていることが多いです。
ベトナム国内では大衆店的な位置付けのハイランズコーヒーが大人気。ハイランズコーヒーのような大衆店であろうとも充分快適で個人的にもリピーター。
2018年度ベトナムのカフェチェーンの売上高トップはハイランズコーヒー、2位はザ・コーヒー・ハウス、3位はスターバックスで、前年の2位から順位を落としています。
初出店から6年目を迎えるスターバックスですが、ベトナム全土に店舗を展開するだけの土壌が育っていない段階。今後の経済発展に伴いどのような成長を見せるかが注目されます。