ベトナム在住者目線！ハノイとホーチミンはどっちが過ごしやすい？

ベトナムの首都ハノイとベトナム最大の商業都市ホーチミン市、どちらが住みやすい？ホーチミン市在住者目線で検証

ハノイは真面目？ホーチミン市は自由？

観光客にとってハノイの第一印象は首都らしく、治安も安定しており真面目な印象とよく言われます。ホーチミン市は南国特有の暖かさもあり、夜遅くまで賑やかで自由な雰囲気が漂います。

今回はベトナムの2大都市ハノイとホーチミン市はどちらが過ごしやすいか、現在ホーチミン市に在住する自身の主観で検証してみたいと思います。

それぞれのメリット

それぞれのデメリット

ハノイには四季があり、ホーチミンは亜熱帯気候

ハノイには四季らしきものがあり、一年を通して曇りがちで湿度が高く、洗濯物が乾きにくいジメジメとした印象。しかしその曇りがちな天気が湖の多いハノイでは風情を感じさせるところでもあります。

ホーチミンは亜熱帯気候に属し、大きく分けて雨季と乾季。乾季と雨季の変わり目にあたる4月〜5月は猛烈な暑さに襲われます。1年通して暖かく、Tシャツ一枚で過ごせる上に洗濯物もすぐに乾きます。

洗濯泣かせのハノイと比べると、ホーチミン市の方が気候としては過ごしやすいといえます。

食べ物の美味しさ

ベトナムのグルメを引っ張るのは北部のハノイ。日本人に人気のフォーや、ブンチャーもハノイが本場。そして食材に関しては二毛作、三毛作が当たり前で、メコンデルタの恵みのある南部ホーチミン市に軍配。果物のラインナップにおいてもホーチミン市が圧倒しています。
グルメはハノイ、素材はホーチミンとどちらも甲乙つけがたいです。

観光資源

観光資源については北部に位置するハノイが圧倒的に充実しています。ハノイ近郊では、山岳地帯のサパ、海の桂林ことハロン湾、そして人気急上昇中の陸のハロン湾ことチャンアン渓谷など。

ハノイの市内観光はホアンキエム湖を中心とする旧市街がメイン。特にホアンキエム湖周辺は風光明媚で湖沿いを散歩するだけでも楽しめます。

南部に位置するホーチミン市近郊は、メコンデルタ、クチトンネル、水上マーケットのあるカントーなど全体的に地味な印象。

ホーチミン市自体も観光資源が乏しく街歩きが観光のメインとなります。街としての完成度はベトナム最大の商業都市であるホーチミン市が上で高島屋をはじめショッピング施設も充実しています。

治安について

治安については首都ハノイの方がよく、出稼ぎ労働者の多いホーチミン市は貧富の差が激しく引ったくりなどの犯罪が多め。

ぼったくりに関してはハノイ、ホーチミン共に注意すべき点が多く、特に有名タクシー以外には乗らないようにしたいところです。ハノイにはまだまだ無名なタクシーが多く走っておりメーターを使いたがらない印象が強いです。ホーチミン市の方が有名タクシーが多く走っています。

空港について

市内から空港へのアクセスの良さではホーチミン市のタンソンニャット国際空港に軍配が上がります。ハノイ ノイバイ国際空港は市内までは45kmも離れており、時間にして40分〜50分かかります。

日本からの距離はハノイの方が近く、特に日本を結ぶLCCは充実しており、ベトジェットエアにより関西国際空港と成田空港へ就航しています。

現状ホーチミン市と首都圏を結ぶLCCの就航はなく、ベトジェットエアの就航が待たれています。

さいごに

個人的には年中暖かいホーチミン市の方が過ごしやすく感じます。ハノイは東南アジアでありながら、どこかお隣り中国文化の影響を感じるところが多く、良くも悪くも興味深いところです。

ハノイにはホーチミン市にはない観光資源の多さに魅力がありますが、バックパッカー的にはホーチミン〜プノンペン〜シェムリアップ〜バンコクと繋がるホーチミン市の方が魅力的。

同じベトナムにありながら、異なった雰囲気を持つハノイとホーチミン市。両方訪れてそれぞれの違いを感じてみるのもおもしろいと思います。