3度目のシャットアウトなるか?ホーチミン市で客室乗務員が自主隔離中に友人と面会→市中感染へ
目次
5月の平穏なホーチミンシティの様子、ダナンの第2波収束から89日ぶりに市中感染へ
客室乗務員が自主隔離中に感染を広げる
11/30(月)午後、ホーチミン市で自主隔離中だった客室乗務員の男性宅を訪れた友人の英語教師がPCR検査の結果陽性へ。
1347人目の感染例となった英語教師の男性は自主隔離中に1342人目の感染者となった客室乗務員男性の友人。
遡ること11/14(土)日本からベトナム南部カントー市へと到着したベトナム航空VN5301便に搭乗していた客室乗務員の男性が社内規定通りにホーチミン市にある強制隔離施設に移動。
その施設では後に陽性が判明した同僚とも接触していたことが明らかになっていますが、2回の陰性判定を経てタンビン区の自宅へと自主隔離へ。
2度の陰性で気が緩んだ?89日ぶりの市中感染へ!
2度の陰性により気が緩んだと思われる客室乗務員の男性は自主隔離中に友人である英語教師を自宅に招いており、14日間の隔離終了となる最終日のPCR検査で陽性が判明しています。
濃厚接触者として浮上した英語教師もPCR検査の末、陽性となり「89日ぶりにベトナム国内で市中感染」が発生しています。
感染者が訪れた場所を公開?市内各地で大規模隔離へ
1:Highlands Coffee Vạn Hạnh Mall店(Q.10) 日時:11月21日20:00~21:00
2:Karaoke ICOOL(120 Thanh Thai, Phuong 12, Q.10) 日時:11月23日23:00~11月24日0:00
3:Quan oc Phuongレストラン(47 Cong chua Ngoc Han, Phuong 13, Q.11) 日時:11月25日20:00~22:00
4:CITYGYM(19 Pho Quang, Phuong 9, Q.Phu Nhuan) 日時:11月18日および23日~26日の13:00~17:00
5:KEY ENGLISH(59 Nguyen Ba Tuyen, Phuong 12, Q.Tan Binh) 日時11月18日~26日
6:KEY ENGLISH(285/24 Cach Mang Thang Tam, Phuong 12, Q.10) 日時11月18日~27日
7:Cu Hanh Tayレストラン(189 Le Van Sy, P.14, Q.Phu Nhuan) 日時:11月21日12:30~
8:ホーチミン市工業大学(HUTECH)14階B14-06室 日時:11月22日9:00~11:00、15:00~16:00
9:Bun Dau Mecレストラン(839/12 Le Hong Phong, Q.10) 日時:11月27日20:00~21:00引用元:https://www.viet-jo.com/news/social/201203130353.html
英会話教師の男性はタンビン区12街区にある英語センターで授業を行い、昼休みに友人である客室乗務員の男性宅を訪れています。
当然ながら自主隔離中の友人との面会はベトナム当局の隔離規定に違反しており、後日刑事罰及びベトナム航空より解雇処分を受ける見通し。
英会話教師の男性はその後も10区バンハンモール内にあるハイランズコーヒーを訪れ友人と面会。その後も複数の友人とカラオケ店を訪れており、早くも英会話教師が訪れた場所が公開へ。
現在、濃厚接触者に当たると判断された人々が暮らすゴーバップ区など一部住宅地が封鎖されたとの報道も出ており、該当する場所を訪れた者は速やかに名乗り出るよう呼びかけられています。
特別便は大丈夫?ベトナム着の全ての商業フライトが一時停止へ
在越邦人及びベトナム入国待ちのビジネス関係者に衝撃を与えたのが「ベトナムに到着する全ての商業フライトの一時停止」のニュース。
解釈は様々で「特別便も対象」と悲観的に捉える人々や「特別便は商業フライトには属さない」と楽観的に捉える人々で分かれましたが、結果としてビジネス関係者が搭乗する特別便は対象外が決定へ。
一方で大きく明暗が分かれたのが日本、韓国、台湾在住ベトナム人の帰国用途とするベトナム航空便。12/1(火)~来年1/15(金)にかけて運航される予定だった計33便は商業便に該当するとして一時停止が決定。
今回ベトナム人の帰国便が無情にも一時停止された要因として、出発前にPCR検査+陰性証明書の提出が義務付けられる特別便よりも、事前のPCR検査が省かれる帰国便の方がリスクありと判断されたと思われます
再ロックダウンは?ハノイとホーチミンシティで不要不急の集合が停止へ
89日ぶりの市中感染が判明したベトナム国内では現在迄に客室乗務員男性を除くと、英会話教師の男性を含む3人の市中感染が判明。
引き続き濃厚接触者の追跡に加えて随時PCR検査が進められていますが、ここ数日間は新たな市中感染が判明せず。
7月下旬にダナンで第2波が発生した頃と比較すると、現在のところ院内感染は発生しておらず、早急にロックダウンなど大規模な制限が発令される可能性は低くなっています。
ついに首都ハノイにも波及?
ベトナム最大の商業都市であるホーチミン市は首都ハノイとの人々の往来が激しいことから、最新の情報では「ハノイとホーチミン市で不要不急の大人数の集会が停止」が呼びかけへ。
既に市内各地の学校では続々と授業が休校されるなど、第3波へと拡大する前にシャットアウトすべく日々感染対策が強化されています。
さいごに
今年6月上旬頃までホーチミンシティに滞在していた感覚からすると、4月の全国社会隔離ほどの緊迫感は感じられず、新たな市中感染が判明するまでは様子見の段階かと思います。
最低でも今後10日間程度は局地的に隔離が続く見通しで、隔離対象者が複数回のPCR検査の末に陰性となれば徐々に封鎖も解除され、通常通りの経済活動へと戻されるのが理想でしょう。
万が一、4人目5人目と市中感染の広がりを見せれば都度追跡の上、隔離が進むことになるため、ホーチミン市在住者は少なくともここ数日間は不要不急の外食や買い物など控える必要がありそうです。