ワクチンの接種がキーポイントに?2021年最新のベトナム入国状況まとめ
目次
活気溢れる当時のホーチミンシティ、タンソンニャット国際空港
2021年最新のベトナム入国状況
入国可能者
ビジネス関係者
日本〜ベトナム間の定期運航便
日本発:なし(特別便のみ)
ベトナム発:あり(ANA、JAL、ベトナム航空)
渡航に必要な準備
・手続き代行業者
・片道航空券
・PCR検査+陰性証明書(英文)
・ベトナム到着後のハイヤー
・隔離用ホテル(14日間)
・入国後のPCR検査(複数回)
渡航費用の総額
30万円以上
2021年1月現在、ベトナムへの渡航が許されているのはビジネス関係者(本人+家族)とベトナム人の帰国のみ。
2020年3月下旬より全世界を対象とする外国人の入国禁止措置が継続されており、入国許可を受けた外国人のみが入国可能な状況です。
スムーズに進行中?ビジネス関係者の入国状況
現在、ベトナムへの唯一の渡航手段となっているのが「ビジネストラック」ベトナムに拠点を置く企業の招聘状が必須条件。
ビジネス渡航初期(総費用60万円~)
ベトナム日本商工会議所と日本国総領事館がベトナム政府にビジネス関係者の特例入国を働きかけ、2020年5月~6月下旬までチャーター便が運航。
ビジネス渡航中期(総費用40万円~)
2020年7月~入国許可の個人申請が可能になり、日系航空会社によりベトナムへの特別便の運航が開始。
ビジネス渡航後期(総費用30万円~)
2020年秋より、ビジネス関係者の家族にも入国許可も出始め1泊あたり約7,000円程度の2つ星隔離ホテルも登場。現在では申請から最短3週間前後でベトナムへの入国が可能となっています。
一家離散?悲惨なレジデンストラックの展望
在留資格があるにもかかわらず、不遇を受けているのがベトナム人配偶者を持つ外国人及び留学生を含む「レジデンストラック」。
ビジネス関係者の次に優先度が高いものの、経済活動を優先するベトナム当局の許可が遅れており、帰国難民化するベトナム国籍者の帰国が滞っていることも停滞する理由。
ビジネス関係者の入国が益々活性化するなか、ベトナムの入国管理局が1日あたりに捌き切れる人数に限りがあって当分は見通しが立たない状況かと思われます。
2020年3月下旬、国際線の相次ぐ運休ラッシュにより発生したベトナム出国パニックの際に一時帰国した在留資格者も多く、夫婦離散、一家離散が現在も続いています。
2021年も厳しい?外国人観光客のベトナム入国展望
レジデンストラック以上に見通しが暗いと言われているのが外国人観光客に対する入国の解禁。
平均年齢が31歳と若い上に1億人に迫る人口を誇るベトナムはコロナ禍でもプラス成長。内需で何とか支えきれる観光需要があるため、外国人観光客の受け入れには慎重です。
2021年の入国状況が好転する望みとしては、欧米を中心に摂取が開始されている新型コロナウイルスのワクチン接種。
ワクチン摂取者のウイルス拡散リスクが低いなど好材料が見つかれば「隔離の短縮措置」など期待できますが、肝心なベトナム国内のワクチン接種時期の不透明さもあって過度な期待は禁物でしょう。
さいごに
1月4日午前、年頭会見に臨んだ菅首相は2月末までにワクチン摂取を開始できるよう準備を進めていくと表明しています。
接種の順番は医療従事者→高齢者及び基礎疾患を持つ者→中高年→20代~30代→未成年の順となる見込み。
帰国難民で揺れるベトナム人の帰国問題が解決すれば、2021年中にレジデンストラックや外国人観光客に対する入国解禁の流れも期待できます。