ホーチミンシティ

市内中心部に異変あり?アフターコロナのホーチミン市をレポート!

市内中心部がシャッター通りに?全社会隔離終了1カ月後のホーチミン市内レポート

噴水が復活したグエンフエ通り、奥にはホーチミン主席の銅像

制限解除から約1カ月!表面上は復興へ

4月23日にベトナムの全社会隔離が解除、店内飲食が禁止されていたカフェやレストランも段階的に制限が緩和され、現在は通常通りに営業が再開されています。

5月4日には市内路線バスの営業も再開され、いよいよ本格的に経済活動再開へと動き出していますが、市内中心部では長期間に渡る自粛の影響で閉店の報告も多数。

先日、自粛解除約1カ月後のホーチミン市1区を徒歩でグエンフエ通り→ドンコイ通り→レタントンの通り→ベンタイン市場→9月23日公園の順で調査してきたのでレポートいたします。

外国人観光客が消えた?閑散としたホーチミン市中心部


サイゴン川へと続く広大なグエンフエ通り、市内調査したこの日はベトナム建国の父ホーチミン主席の誕生日でした。


道路を挟んだ正面にはサイゴン川、人気カフェチェーンのマイライフコーヒーも見えます。


マジェスティックホテルはベトナム戦争時代に小説家の開高健氏やサイゴン特派員の近藤紘一氏が宿泊したホテルとしても知られています。


角を曲がるとホーチミン市の銀座とも呼ばれるブランドショップが建ち並ぶドンコイ通り。


日中は街路樹による日陰で歩きやすいため外国人観光客を中心に大人気。ブランドショップ以外には雑貨屋、カフェ、レストラン、両替屋も揃います。


ラッキープラザ3階の旧TAXスーパーとしても知られるサトラマートはばら撒き土産の購入に最適。


本来であれば日本人の女性たちが出入りするベトナム雑貨屋も多くはシャッターが下ろされています。


外国人の入国禁止が約2カ月間続くホーチミン市、外国人観光客は一人も歩いていません。


オペラハウス前の広大なロータリー、奥の巨大な建物はビンコムセンター。


オペラハウスの裏側には人気のハイランズコーヒー。現地の人たちは日中は涼しいカフェで一休みしています。


レタントン通りの日本人街を調査へ。途中博多ラーメンの一風堂も通常営業していました。


レタントンの路地へ潜入。撮影をしているとマッサージ屋のお姉さんに顔を隠されてしまいました。


路地には日本食レストラン、マッサージ、ガールズバーなどが営業しています。予想していたよりも多くのお店が開いていました。


日本町と書かれたちょうちん、夜は日本人駐在員を中心に賑わいます。


炎天下の聖母マリア教会、本来であれば外国人観光客の撮影スポットですが今なら一人占め。


聖母マリア教会の横にあるサイゴン中央郵便局。


郵便局としても通常営業しています。正面にはホーチミン主席の肖像画。


ベンタイン市場方面へと歩いていると、途中には外国人観光客で人気のストリートフードマーケット。


残念ながら中はご覧の通り廃墟と化しています。外国人観光客の出入国が再開すれば再び賑わいを取り戻すことでしょう。


ぼったくりの聖地とも呼ばれるベンタイン市場へ潜入。


乾物店、果物店、フードエリアのあたりですがかなり閑散としています。


ほとんどのお店は臨時休業中。小腹が空いたので人気のバインベオ屋へ。


この一角だけは相変わらずの人気で、デリバリー向けにせっせとバインベオを作っています。


ベンタイン市場のフードエリアでは一押しのバインベオ1皿20,000VND(約100円)。年々値上げされていますが、相変わらずの美味しさ。


ベンタイン市場すぐ横の人気両替屋のマイバンとハタムも変わらず営業中。


人気の両替屋ハタム、本来であれば現地の人や外国人観光客でいっぱいです。


両替屋の通りにはマレーシア料理レストランがびっしりと建ち並んでいますが、ほぼシャッターが下されていました。


9月23日公園へと移動して、5月15日にリニューアルオープンしたばかりのセントラルマーケットへ。


週末にはイベントも開かれ、現地人や外国人観光客の憩いの場にもなりますが、閑散としています。


ASIANA FOOD TOWNも営業再開。ベトナム料理、インド料理、スイーツなど外国人に人気のフードコート。


びっしりとテナントが入居していますが、平日の昼間はガラガラです。


クーラーで涼しく、夜9時頃まで営業しているので外国人観光客には重宝します。


公園の向かいにあったABCベーカリーが廃墟に、垂れ幕を読んでみるとデタム通りに移転と書いてあります。


移転先のABCベーカリー、随分とスケールが小さくなってしまいました。

ホーチミン市中心部はコロナショックで甚大な被害を受けており、外国人観光客の受け入れ再開なくしては大きな回復は見込めないと感じました。

郊外は通常通り?現地の人たちで人気の7区クレセントモール


壮大な湖の周りにはショッピングモールやおしゃれなレストランが建ち並びます。夜景が綺麗な夜は若者たちのデートスポット。


カフェ、ベーカリー、日本食レストラン東京デリも相変わらずの人気。


高級コンドミニアムの入り口に営業するスターバックスも客の入りは上々。


クレセントモール内にはカフェ、アパレルショップ、スーパー、レストランなど入居しています。


レストランフロアーには、ようやく解禁された映画館、ゲームセンターも営業中。


平日の昼間はご覧の通り閑散としていますが、夜や土日は現地の人たちで賑わいます。


新たに増築されたエリアにはブッフェ形式のレストランが急増中。最上階には中国式の高級火鍋レストランがオープン。


最近ホーチミン市内でよく見かけるようになったWAYNE’S COFFEEもあります。


1階のハイランズコーヒーでベトナムコーヒーを飲んで疲れを癒しました。コロナの影響かは不明ですがクレセントモール店は少々値上げされていました。

さいごに

アフターコロナのホーチミン市は元々外国人観光客の消費が強かった市内中心部ほど被害が深刻、現地人が多く住む郊外は影響は少なく感じました。

中心部ほどテナント料が高いため、早々に撤退を決めたり、テナント料の安いエリアに移転を決めたお店も多いようです。

元々外国人観光客の少なかった郊外に関しては約3週間にも及んだ全社会隔離に耐えて、多くのお店は通常通り営業を再開しています。

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