ハイブリッド変異株で長期化必至?1年の時を経てベトナム南部のホーチミン市が再び社会的隔離へ
目次
去年よりも感染状況が深刻?約1年ぶりにホーチミンシティが社会的隔離へ!
【5/15速報】市中感染収まらず?ホーチミン市で社会的隔離(首相指示15号)が2週間延長へ!
5月31日よりホーチミン市がソフトロックダウンへ
実施期間
2021年5月31日より15日間の予定(※延長の可能性あり)
主な制限内容(首相指示15号)
・1部屋に20人以上の集まりを禁止
・文化、スポーツ、エンタメ関連の全ての活動を禁止
・職場、学校、病院以外の公共の場に10人以上で集まらない
・人と人との距離を2メートル以上あけること
5月31日午前0時よりベトナム南部のホーチミン市で首相指示15号に沿った社会的隔離が開始されています。
昨年2020年4月1日には約3週間に渡ってベトナム全土を対象とする全国社会隔離が実施されており、今回約1年ぶりにホーチミン市がソフトロックダウンされることになります。
主な制限としては飲食店の店内飲食禁止を筆頭に人が多く集まることを禁止、2メートル以上のソーシャルディスタンスを確保するもので、全市民を対象に不要不急の外出を禁止することが要請がされています。
必要な仕事、食料調達など生活に必要な外出は認められており、世界的な基準で考えると「ソフトロックダウン」相当の措置に当たりますが、今後の感染状況によっては首相指示16号、19号といった強い制限に引き上げられる可能性も充分に考えられます。
社会的隔離の解除基準は?長期化必至か
去年の全国社会的隔離は2020年4月1日より2週間の予定で実施され、4月15日に新たに1週間の延長が発表されています。
ベトナム全土で新規感染が6日連続ゼロが続いて感染拡大のリスクがないと判断、予定の22日をもって全国社会的隔離は解除され4月23日には晴れて全ての飲食店で店内飲食が再開へ。
今回も解除基準としてホーチミン市内で新規感染ゼロが連続して数日間続くなど感染拡大のリスクがないと判断されれば解除されるでしょう。
ベトナム株?インド型とイギリス型の特徴を持った混合型が発生へ
懸念としては前回よりも市中感染の数が桁違いに多い上に非常に感染力が強いといわれる変異株が主体のため長期化は必至。
5月28日にはベトナム保健相がインド型とイギリス型の特徴を合わせ持つハイブリッド変異株が国内で新たに発生したことを明らかにしています。
インド変異株は空気感染するとも言われており、ベトナム北部のバクザン省などで感染拡大が収まらない理由とも指摘されています。
現在ベトナム国内では医療従事者を中心にワクチン接種は開始されているものの、一般市民へのワクチン接種が開始されていないことからも再びゼロコロナを達成するには長く険しい自粛が求められそうです。
さいごに
個人的にも昨年はベトナムのホーチミン市で約3週間続いた全国社会隔離を経験しています。
食料調達など生活に必要不可欠な外出は許されていたものの、1日のほとんどを狭いアパートの室内で過ごしていたため非常につらかったことを覚えています。
常夏のホーチミン市では店内飲食禁止では冷房の効いたカフェで休憩することもできないため、冷房設備がないローカルな家庭では日中に熱中症のリスクも上がるので小まめに水分補給をするなど体調管理が必要不可欠です。