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危険?相次いだ墜落によりボーイング737-800MAX 各国で運航停止措置へ

危険?ライオンエアに続いてエチオピア航空も墜落!相次ぐ墜落によりB737-800MAXが各国で運航停止措置へ

2020年1月12日追記あり!イランの首都テヘランで墜落したウクライナ航空752便は誤射による撃墜!?詳細は記事下へ

ボーイング737-800MAXによる墜落事故

B737-800MAX型機は、ボーイング社の小型機戦略として製造されたベストセラー機B737の最新型機。昨年10月29日に墜落したインドネシアの航空会社ライオンエアJT610便は同型機を使用しており、離陸後わずか10分以内にジャカルタ沖で墜落。

そして先日2019年3月10日、首都アディスアベバを出発したエチオピア航空も同型機で離陸わずか6分ほどで南東約60キロ地点へ墜落。

わずか5カ月弱の間に2件もの墜落事故が発生したB737-800MAX型機。どちらも魔の時間といわれる離陸後10分以内の墜落、そして機長が異常を感知して帰航を要請した点も似通っており、同型機には何らかの欠陥が生じているのではと疑いの声も。

各国で運航停止の動きへ

中国当局の動き

3月11日中国民用航空局は国内の航空会社に対し、同型機の商業運航を現地時間午後6時まで停止するようにと命じています。当局は墜落事故の離陸直後という似通った傾向を指摘し、当局は安全運航上の問題を一切認めない方針に従ったとしています。

インドネシア当局の動き

3月11日インドネシア運輸局は同型機の運航を安全に運航できるか確認するために運航を停止すると発表。同型機はライオンエア10機、ガルーダインドネシア航空1機保有しており、ガルーダは追加検査を実施するなど対策をとっています。

ベトナム当局の動き

ベトナムの民間航空局長官はB737-800MAXの墜落が相次いで起きたことにより、アメリカ連邦航空協定が適切な改善措置を取らない限りはベトナム国内において同機の使用許可を認めないと表明。

エチオピア航空の動き

先日のET302便墜落の当事者であるエチオピア航空は残り4機の運航を停止すると発表。

さいごに

週明けのニューヨーク株式市場では、今回の墜落事故による業績悪化との懸念からボーイング社の株価が急落。

今年2月ハノイで開催された米朝首脳会談の合間、トランプ大統領同席のもとベトジェットエアによって同型機100機の購入締結など、LCCを中心に売り上げが好調だっただけに同社にとって大きな打撃となりました。

既に事故機のブラックボックスは回収されており、まずは事故の原因究明が待たれますが、ボーイング社の信用回復には同社が誠意を持って安全の再検証を行って疑念を晴らす必要があります。

(2020/1/12追記)ウクライナ航空752便B737-800型機がイランの首都テヘランへ墜落!

2020年1月8日午前、イラン首都テヘランのイマーム・ホメイニ国際航空を離陸したウクライナ国際航空752便が墜落へ。

乗客乗員合わせて176名は生存者なしと発表。救助隊が墜落現場へ急行したものの、火災の勢いが強く救助作業を難航させました。

墜落事故機はボーイング社のベストセラー機B737-800型機で、近年相次いで墜落したボーイング社の最新鋭機B737MAX型機の旧型にあたるためMAX型機問題との関連性はなし。

イラン当局は墜落の原因は技術的な問題としていましたが、カナダやアメリカはイランによる撃墜の可能性が高いと発表。イラン当局は全面否定していました。

アメリカVSイラン情勢が緊迫するなか、あまりにもタイムリーなタイミングのため様々な憶測を呼びましたが、結局イラン当局は誤射による撃墜であったことを認めています。

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