リスクあり?海外旅行でLCCを利用する注意点とトラブル回避術について
目次
空港に到着したらフライト状況を確認!遅延の案内を見ると「ああ、やっぱり…」
LCCの遅延は日常的に発生
バックパッカーにとって航空券代を節約できるLCC大変魅力的ですが、フルキャリアと比較して遅延や欠航のリスクが高く、現地到着後の予定や乗り継ぎ失敗の恐れがあり、結果として高くつくリスクがあることを心得ておきたいところです。
LCCで遅延や欠航が起こる理由
悪天候や災害によって遅延や欠航が発生するリスクは大きく知られていますが、その他にもLCC特有の遅延や欠航のリスクがあります。
フライトの合間、メンテナンスによって異常が発見された場合、すぐに修理が出来るレベルの不具合であれば数時間の遅延で済みますが、重大な故障が発覚すると数日から最大数週間の欠航が発生します。
フルキャリアでは故障が発生しても保有機材に余裕があれば振替の機材を用意することができますが、限られた機材でやりくりするLCCでは不具合=遅延や欠航へと直結します。
そして、年々増加傾向の格安航空会社によってパイロットの需要がオーバーしており、パイロット不足が深刻化しています。
航空会社間でパイロットの引き抜き合戦も発生しており、パイロットの確保ができずに運休せざるを得ない路線も発生しています。
成田空港は24時間空港でないことがリスク?
24時間空港では、遅延が発生しても基本的にタイムリミットはありませんが、成田空港は夜23時〜朝6時までは飛行機の離着陸が認められていません。
成田空港で大幅な遅延が発生し、早急な修理の見込みがつかない場合は翌日以降の振り替え扱いとなります。
日本国内で現在24時間運用されている空港は羽田空港(国際線)、関西国際空港。どちらも国際線はタイムリミットがなく翌日以降へ振替となるリスクが低くなります。
航空会社側のトラブルは保証あり
悪天候や災害による遅延や欠航の保証は航空会社次第となりますが、航空会社側の理由で遅延や欠航が発生した場合は保証があります。
長時間の遅延が発生した場合は1000円程度のミールクーポン(食事券)、翌日以降に振替される場合は払い戻しもしくは航空会社が手配したホテルに宿泊し翌日以降の振替便に搭乗することを選択できます。
個人的に予約していた渡航先での乗継便や予約済みのホテルは保証対象外となります。
LCCを利用した海外旅行のリスク回避術
渡航先で乗り継ぎ予定がある場合、最低3時間以上の余裕を持っておくことがベスト、乗り継ぎ時間に余裕を持っておけば遅延や欠航のリスクにも対処しやすくなります。
海外ホテル予約サイトでは宿泊予約をキャンセル手数料を無料とする場合が多いですが、24時間以内に達すると全額返金不可となります。
台風や降雪等の悪天候で搭乗日に遅延や欠航のリスクがあれば、無料キャンセル期間中に一旦キャンセルすることもリスク回避術。
オンライン化された海外ホテル予約サイトでは、現地へ到着後にネットをつないで当日のホテルを予約することも充分可能です。
遅延や欠航が起きにくい便は?
朝一の便は機材が前夜から駐機されている場合が多く、早々にメンテナンスや清掃を終えているので大きな遅延は発生しません。
一つスケジュールで遅延が発生すると、同一機材を使用する折り返し便も遅延することになり、その後は1日中ドミノ式に遅延が発生するため午後の便ほど遅延しやすく、早朝便ほど遅延や欠航のリスクが少なくなります。
最大の被害は旅行会社主催の団体ツアー客
台湾や韓国等2~3日の短期パックツアーでも数時間の遅延なら修正が可能ですが、翌日以降への振替便となった場合、ツアー自体が中止になる確率が高いです。
ツアー代金は全額返金されますが、交通費など食費は保証対象外、個人旅行客と違って宿泊先は用意されず、振替便を選択することができないため精神的なショックが大きくなります。
近年増加傾向のLCC利用の格安パックツアーですが、多少割高でも遅延や欠航の確率が低い大手航空会社利用のパックツアー選択もリスク回避になります。
さいごに
旅行を計画する段階、チケットを購入する段階では遅延や欠航が発生するリスクを想定することが難しく、どこか他人事という意識になりがちです。
格安航空会社はフルキャリアと比較して、遅延や欠航のリスクが大きく潜んでいることを念頭に置いて旅行の計画をする必要があります。
個人的に一番注意しているのは乗り継ぎ失敗のリスク、2~3時間の遅延を想定して乗り継ぎを組むようにしており、乗り継ぎ先では観光を兼ねて1泊程度はするようにしています。
