タイ

9月26日が最終期限?タイのビザ延長問題で無査証外国人が一斉帰国へ

迫る帰国のエックスデー!タイのビザ自動延長終了で観光ビザ組が大ピンチへ

人気殺到!日本からタイへの渡航手段は特別便のみ

10月追記分:結果として、通算4回目となる10/31日までの再延長が決定しています。

再延長はある?タイのビザ自動延長が9月26日で終了へ

タイ当局は新型コロナウイルスの感染拡大による帰国困難者への特別措置として、過去2回に渡ってタイに滞在する外国人を対象に滞在期限を自動延長へ。

2回目の自動延長期限までぎりぎりとなった7月下旬、通算3回目となる特別措置として9月26日までの滞在期限の自動延長を決定しています。

しかし前回迄と異なるのは9月26日までに延長手続きor帰国を猶予するもので、現在バンコク発〜羽田行がデイリー運航されている日本国籍者にはビザの延長が認められるかは不透明。

仮にビザの延長が認められない場合は不法滞在となってしまうため、9月26日までに外国人の帰国ラッシュが発生するのではと見られています。

国際線旅客便乗り入れが無期限禁止!年内の定期運航便再開は絶望的か

8月中旬、タイの民間航空局は新型コロナウイルスの感染拡大が収まるまではタイへの国際線旅客便の乗り入れを無期限禁止と発表しています。

タイ当局は8月末まで非常事態宣言を延長しており、日本を始めとして世界的な感染拡大が収まるまでは国際線の定期運航便再開は時期早々と判断した模様です。

現在バンコク発限定で日系航空会社が羽田便をデイリー運航させていますが、日本発に限ると今回の乗り入れ禁止措置によって年内の運航スケジュール再開は絶望視されています。

1日500人?日本からタイへの渡航は特別便が頼り

現在ANAは羽田発〜バンコク便をタイ人の帰国便として月に数便に限り特別便で運航中。

タイ国際航空は成田発〜バンコク便を日本人のタイ渡航便として8月中は13日、21日、27日に特別便として運航することが決定済み。

現在外国人のタイ入国は1日500人迄に制限されており、日本人以外にも外国人が連日タイへと入国しているため、限られた人数しかタイへ渡航することが叶わず、狭き門となっています。

日本からは現在約1万人が順番待ちをする特別便の申し込み状況から考えて、直近で申し込みしたとして年内に搭乗できるかどうかは微妙、多くのタイ在住者は日本への一時帰国を先送りする判断をせざるを得ないのが現状です。

ビザ切れの外国人が一斉に帰国でタイの観光産業に暗雲?

3月下旬のタイ全土のロックダウン以来、外国人観光客のタイ入国が完全にストップ。滞在期限の自動延長措置によってタイに残り続けている外国人観光客と長期在住外国人を中心に細々と観光産業を支えている状況。

タイ経済を優先すると、より多くの外国人に残ってもらった方が観光産業的にも良好と思われますが、当局は9月26日までに無査証で滞在し続ける外国人を帰国させる方針を取っています。

9月下旬のエックスデーまでに観光ビザ組がビザ延長or帰国の二択に迫られており、どのような判断を取るべきか非常に追い詰められた状況に陥っていることが容易に想像できます。

方針を撤回して、再び自動延長を与えた方がタイに残りたい外国人としても、壊滅的な影響を受ける観光産業的にもプラスに働くものと思われますが、どのような結末となるか要注目でしょう。

さいごに

タイと同じく帰国難民化した外国人を多く抱えるベトナムも5月中旬に、3月1日以降に入国した外国人に対して7月31日迄滞在期限の自動延長を決定。

その後、再度特別措置が発表され、8月31日迄滞在を自動延長へ。3月1日以前の入国者に対しても有料で1カ月〜3カ月の観光ビザの延長を認めています。

仮にタイ当局が9月下旬迄に再び滞在期間の自動延長など特別措置を講じない場合、秋以降にタイ滞在組とベトナム滞在組でくっきりと明暗が分かれることになりそうです。

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