次はいつベトナムに帰れる?ANAホーチミン発成田便プレミアムエコノミー搭乗レポート
目次
予想外の大混雑!アフターコロナのタンソンニャット国際空港へ
ANA NH834便ホーチミン発成田
搭乗時期
2020年6月上旬
便名及び定刻
NH834便 ホーチミン07:00/成田15:00
使用機材
B787-9(169席)
特典チケット
片道20,000マイル+2,370円
ベトナム全土のロックダウン終了から約1カ月半、ほぼ通常通りの経済活動が戻ったホーチミン市から一時帰国したのでレポートいたします。
本来なら4月下旬にベトジェットエアで一時帰国する予定でしたが、新型コロナの影響により長期運休してしまったため一時帰国を一カ月以上も延期していました。
ベトナムは現在も外国人の入国禁止措置を継続中、一度ベトナムを出国したら再入国は絶望的な情勢ですが、先の見えぬ正常化まで延期し続けるのも難しいため今回一時帰国を決断。
ついに一時帰国のエックスデー!タンソンニャット国際空港の国際線ターミナルへ

空港まで徒歩10分の格安ホテルに前泊し、徒歩で夜明け前のタンソンニャット国際空港を目指します。

午前5時の国際線到着エリア、通常であればこの時間帯でも出迎えやタクシーが待機しています。

到着する国際線はほぼないため、待合エリアも閑散としています。

出発エリア階まで上がると、ようやく空が明るくなり始めました。

次はいつ会えるのか、名残惜しそうに出発ロビーを眺める見送りの人々。

出発ロビーに入って電光掲示板をチェック、キャンセルの文字が目立ちます。

A〜Hカウンターはご覧の通り、ほぼ無人と化したあまりにも寂しい出発ロビー。

今回利用するANAのチェックインカウンターが見えてきました。

午前5時過ぎですが、既に大勢の人々がチェックインの列に並んでいます。

ANAのステータスでビジネスクラスのチェックインカウンターへ。無料でプレミアムエコノミーへアップグレードもしていただき幸先の良いスタート。

幾度となく通ったイミグレーションへと続くフロア、外貨両替所は閉まっていました。

出国者数の激減により、出国審査の列は一列だけに。

10分程度でセキュリティエリアへ。電光掲示板を確認するとANAの搭乗ゲートは19番のようです。

まだまだ時間があるので空港ラウンジを目指します。免税店もほぼシャッターが降りています。

プライオリティパスで何度も訪問したお馴染みのオーキッドラウンジが見えてきました。

残念ながら自動ドアは開かず、長期休業の様子でした。

2月頃にプライオリティパスでの利用報告があったアプリコットラウンジも現在は閉鎖中。

チェックイン時に案内されたラウンジがあるレストランフロアーへ、レストランは長期休業中のようでした。

国際線の運休が続くベトナム航空のロータスラウンジも閉鎖中。

今回は唯一営業していたLe Saigonnaisラウンジで1時間ほど休憩させていただきました。現在はプライオリティパスでもご利用になれます。(※ラウンジレポートは前回の記事をご参照ください)

搭乗開始時間が迫りコンコースへと戻ると免税店も数件営業していました。

長期休業中のお土産屋はパーテーションで覆われています。

無料のウォーターサーバー、ベトジェットエアなどLCCをご利用になる際にはポットに注ぐと重宝します。

既に搭乗時間のため、免税店で買い物をしている人はいません。
乗り継ぎ需要で大混雑?機内レポート開始!

ANAの搭乗ゲートである19番ゲートへ到着しました。

コンコースから搭乗ゲートを見下ろすと、予想外に大勢の人々が搭乗待ちをしています。

優先搭乗して、ひと足先に機内の様子をレポートさせていただきます。

搭乗予定のB787-9型機、奥に見えるのはベトナム航空の貨物便。

繁忙期にはバス移動もありますが、この日はボーディングブリッジで楽々機内へ。

無料のラッキーアップグレードもすっかりなくなったビジネスクラス。

フルフラットでぐっすり眠ることができるビジネスクラスのスタッガードシート。

プレミアムエコノミーのエリアへ到着。エコノミーとビジネスの中間的な広さで快適そうです。

座席配列は2-3-2、プレミアムエコノミーの埋まり具合は半分ほど。

幸い隣の座席が空いていたので、約6時間のフライトを快適に過ごすことができました。

足を組むことが出来る程度の間隔があります。

タッチパネル式のシーターモニターでは映画、ドラマ、テレビ番組など。笑点は必ず視聴します。

背もたれの角度は上々ですが、せっかくの空の旅なので今回は一睡もせずに機内サービスを楽しみました。

定刻前にはドアクローズ、滑走路はほぼ貸し切り状態のためあっという間に離陸準備が完了。

ホーチミン市上空、ベトナムとはしばらくのお別れになりそうです。

水平飛行後には機内サービスが開始、客室乗務員も乗客もしっかりマスクをしています。

お手拭きが配られた後、おつまみとアップルジュースをいただきました。

B787-9型機のトイレをチェック。座席数に対してトイレの数は少なめです。

機内のトイレでは珍しいウォシュレット付き。

手洗いスペース、化粧落としや歯磨き程度はできそうです。

エコノミーの最後尾より、ほぼ全ての座席が埋まっています。ほとんどはベトナム人や越僑でアメリカ各地への乗り継ぎが多いそうです。

機内食の提供開始、通常なら写真付きのメニューを渡されますが、新型コロナの影響で省かれていました。

和食を選択、メインは鶏肉入りの煮物とご飯、冷やしうどんが美味しかったです。

デザートにはベトナム産のストロベリーアイス。スプーンが刺さらないほどカチカチだったので10分くらい放置しました。

食後には検疫所の書類が配布されました。LINEに登録するとメッセージで簡単に健康報告が出来るそうです。

個人情報や健康に関するアンケートに記入して、公共交通機関を利用しない等規約に同意する必要があります。

消灯中でも定期的に客室乗務員が飲み物を配りにきてくれます。

到着1時間半前にはおつまみの配布がありました。

着陸態勢に入って下降すると、雲の中に突入して機体が大きく揺れました。

約4カ月ぶりの日本へ到着、成田空港の滑走路は空いておりスムーズにゲートへ接続。

降機の順番は【①乗り継ぎ】→【②公共交通機関を使わずに移動できる人】→【③その他の乗客】。

8割程度を占めていた乗り継ぎ客が降ろされると、残り全員一斉に降機の案内がされました。時間にすると着陸から約30分後には機外へ出ることができました。

地上係員を先頭に水際対策が行われている空港検疫所へ、PCR検査を控えているため緊張感が漂います。※検疫所は撮影禁止。

鼻の奥に注射されるような感覚のPCR検査が終了し、パイプ椅子で係員の案内を待ちます。

係員の監視の下、自動化ゲートで入国手続き、手荷物を受け取って成田空港の到着ロビーへ。

午後16時、成田空港第1ターミナル到着ロビーへ。車で迎えに来た家族とほぼ待ち時間なく合流し、自主隔離先である自宅へと向かいました。
さいごに
最大の懸念だった成田空港の水際対策ですが、海外からの帰国ラッシュも落ち着いており、待ち時間も少なくスムーズに検疫所を通過することができました。
日本政府は夏以降、感染が落ち着いたベトナム、タイ、NZ、オーストラリアの4カ国を入国緩和の第一弾とする方向で検討しており、7月以降にはPCR検査、14日間自主隔離、公共交通機関の利用禁止など一部制限緩和も期待できます。
現在1泊2,500円で自主隔離先としても宿泊できるアパホテルの「新型コロナウイルスに負けるなキャンペーン」が6月30日まで実施中のため、6月は一時帰国のチャンスともいえそうです。










