今後数年間は世界一周旅行が不可能に?東南アジアのゲストハウスが閉店ラッシュへ
目次
バックパッカー旅の出発地、バンコクのフアランポーン駅は今年11月にも閉鎖へ
東南アジアのゲストハウスが閉店ラッシュへ
2020年3月末、新型コロナウイルスの世界的な大流行の始まりで世界各国が外国人観光客の入国を制限しています。
バックパッカーの減少によって東南アジア各国のゲストハウスは相次いで経営難となり、クラウドファンディングを中心とした支援の輪も虚しく閉店ラッシュが続いています。
観光産業に依存していたタイを筆頭に東南アジアの観光地は壊滅的な状態、新型コロナが終息してもコロナ禍以前の状態にまで戻るには5年以上の歳月が必要でしょう。
4年連続1位?世界最強のパスポートは宝の持ち腐れへ
1.日本
2.シンガポール
3.ドイツ、韓国
5.フィンランド、イタリア、ルクセンブルグ、スペイン
9.オーストリア、デンマーク
2021年1月5日、イギリスの調査会社発表のパスポートランキングで日本は4年連続の世界一の座を死守しています。
ビザなしで渡航できる国と地域の数を比較したもので、日本は191の国と地域に入国が可能ながら2021年1月現在入国が可能な国と地域は数えるほどしかなく、宝の持ち腐れ状態。
ようやく外国人観光客の入国が可能になったタイもASQ(14日間の強制隔離)が義務付けられています。
世界一周はもちろんインドシナ半島縦断、マレー半島縦断などバックパッカー黄金ルートすら厳しく、バックパッカーブームの終焉は避けられません。
タイ政府観光庁がワクチン接種証明で入国緩和を提案へ!
現在海外旅行復活への唯一の希望となっているのが通称「ワクチンパスポート」「ワクチン手形」とも言われ、ワクチン接種者に対する入国制限緩和措置が期待を集めています。
TAT(タイ政府観光庁)総裁が2021年7月以降、新型コロナウイルスのワクチン接種証明を条件に「14日間の隔離を不要」とする通常の入国を認めるべきと提案したことが明らかになっています。
現在14日間の隔離を条件に外国人観光客のタイ入国は可能ながら、高額な費用がネックとなって外国人観光客の入国は中国人富裕層など限定的。
観光への依存度が強いタイ経済において、外国人観光客のインバウンドこそが経済政策の柱となり、ワクチン接種者を対象に1日も早く観光客の受け入れを再開させたいのが本音でしょう。
さいごに
2021年1月末時点、イスラエルを筆頭にヨーロッパを中心に活性化するワクチン接種ですが、G7(主要先進国)の中で唯一日本が承認を待つ段階と出遅れています。
菅首相は感染防止対策の切り札として、2月下旬頃より医療従事者から順次ワクチンの接種を開始する見通しです。
一般住民のうち最初の接種は1957年4月1日以前に生まれた高齢者、その他一般住民へのワクチン接種は早くとも6月以降となることが濃厚で先進各国に遅れを取っているのが現状です。