どうして帰宅難民続出!?台風15号の影響で成田空港が陸の孤島へ
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[画像はYahoo!ニュース公式Twitterより] 陸の孤島と化した成田空港で途方に暮れる到着客
成田空港が陸の孤島へ
2019年9月9日(月)、非常に強い台風15号が首都圏に上陸。
台風が残した爪跡は甚大で、成田空港から首都圏への公共交通機関は完全に麻痺。
<鉄道各社>
JR成田線×
JR総武本線快速×
JR成田エクスプレス×
京成本線×
京成成田スカイアクセス×
<空港バス>
THEアクセス成田×
東京シャトル×
リムジンバス×
<自動車>
タクシー○
自家用車等○
9日午前〜18時迄の唯一の移動手段はタクシーでしたが、気が遠くなるほどの長蛇の列。
京成本線及び京成成田スカイアクセスは午後18時頃より運転が開始されたものの、人数制限された上に長蛇の列で完全に許容量を超えており多くの帰宅難民者が発生。
空港から出られない!?成田空港が陸の孤島へ
台風15号の影響で全ての公共交通機関が寸断、成田空港が陸の孤島と化しました。
一時最大17,000人にまで膨れ上がった帰宅難民者は、公共交通機関の麻痺で途方に暮れ、徒歩2時間かけて京成成田駅を目指す人々も出始めます。
公共交通機関が動くまでは身動きが取れず、ベンチで仮眠する人々、トランプゲームに興じる人々、酒盛りを始める人々も見られました。
タレントのヒロミ氏も同日ハワイからの帰国で帰宅難民となり、約6時間の空港滞在後に迎えの車で成田空港を後にしています。
一部乗客は空路で首都圏?
業を煮やした一部帰宅難民者は成田から空路で地方都市へ飛び、地方都市から羽田へ、もしくは地方都市から新幹線で首都圏へ。
<成田>〜飛行機〜<地方都市>〜飛行機〜<羽田>
<成田>〜飛行機〜<地方都市>〜新幹線〜<東京>
皮肉なことにタクシーを待ち続けるよりも、飛行機に飛び乗って地方都市を経由した方が結果的に迅速に帰宅できたとの報告が上がっています。
午後22時過ぎには寝袋、ミネラルウォーター、乾パンが配布へ
成田への到着ラッシュにより増え続ける乗客、一部公共交通機関は動き始めていたものの、許容量を遥かに超えた状態のため当日中の帰宅を諦めた人々も出始めます。
22時過ぎには成田空港職員により寝袋、ミネラルウォーター、乾パンが配布され大勢の乗客が空港野宿で始発を待つことになりました。
空港野宿の穴場として成田空港第2ターミナル近くの北ウェイティングエリアがありますが、大勢の人々が詰め寄せたと見られています。
陸の孤島化により多くの便で欠航が発生
台風15号は早朝には首都圏を通り過ぎており、飛行機の離陸条件は整っていましたが多くの便で欠航を出しています。
欠航の理由は台風の影響で機材が成田へ到着していないこと、もう一点は客室乗務員が成田空港へ辿り着けず、乗務員の確保ができなかったこと。
特に日系エアラインほど多くの欠航を出しており、主な要因は乗務員の自宅が空港から離れたエリアにあること。
外資系エアラインでは成田空港周辺に滞在するので、外資系エアラインは比較的順調に運航しています。
さいごに
翌日には始発から鉄道やバス共に順調に運行が開始され、午前10時頃にはJRも復旧しダイヤはほぼ正常化されています。
今回の台風で首都圏から遠い成田空港は「陸の孤島化」が改めて浮き彫りへ、2020年に迫った東京オリンピックへの教訓として活かせるかが注目されます。